ハイスピード工法の営業担当の坂上です。
地盤のことは、お施主様も住宅会社様・工務店様も知らないコトが
多いのではということで、マニアックにならない程度に、明日から使える
お役立ち情報を不定期でご案内します。
第1回目は、「地名から読み取る危険な地盤」です。
軟弱な地盤、危険な地盤を知るキーワードは、その土地の名前です。
住むには問題ある土地は、地名でわかることもあります。
地名は土地の履歴書であり、昔の人は土地の名前をつけるときに、
特徴を後世までキーワードとして残しているのです!
かつての経験による災害への警告が含まれていることがありますが、
近年、市区町村の合併などにより、昔からの地名がどんどん消えていますよね。
自分の知っている地名や人名を思い浮かべてみてください。
山・川・海・浜・田・沼・谷など、地形に関わる漢字が良く使われていると思いませんか?
中でも地名に入っている漢字は、その土地の特徴を表しているのです。
そもそも、地名は、ある場所の呼称が多くの人々に共通認識されて定着してきたものです。
このため、その土地の特徴的な地形を表すことが多いようです。
◆水に関わる地名を探せ!!◆
昔も今も大地は私たちに何らかのシグナルを発信しています。
気をつけて見れば、地名の由来となっている地形(高低など)や地質(硬軟など)が
必ず潜んでいるのです。
建物にとって最悪なのは軟弱地盤ですから、まずは軟弱な土地というものを知ることが
重要なのです。
たとえばどんな地名かというと、軟弱地盤の原因となる水に関係した地名です。
水分をたくさん含んでいるのが軟弱地盤ですから、“水”に関係した漢字が含まれる
地名は、水辺に関連した地質であり、地盤が弱い危険性があります。
では、具体的にどんな地名があるか見ていきましょう。
1.水域 水域は水そのものですから、軟弱地盤の可能性は高いといえます。
寝屋川・河内・泉大津・湖西・海南・近江・浪速・・・
2.水辺 水域に隣接する海岸、河岸、水域に突き出た半島や島を表す地名です。
灘・磯子・高砂・住之江・尼崎・岸和田(江は入り江、浦は比較的小さな湾のこと)
3.さんずいの地名 水に関係ある漢字といえば「さんずい」のつく字ですよね。
河・池・沼・海・沖・潮・汐・洗・浮・渋・清・渡・滝など。
4.地形的に低い場所 小規模な谷が沢です。また、坂の下は低地で水が下ってきて溜まりやすい場所です。
越谷・渋谷・藤沢・金沢・荻窪・大久保・溝口・大阪・赤坂
5.水田 稲が植えられているのが水田。
田辺・梅田など
6.港湾 津は船つき場のことで、港を指しています。
港区・新湊・大津・摂津など
7.人工の構造物
道頓堀・日本橋・豊橋
8.水辺の動物 水辺で暮らす鳥や動物が地名として残っている場所。
鴨川・鶴見・舞鶴・貝塚
9.水辺の植物 葉の細い湿地性の植物が繁茂する場所。
芦屋・蒲田・蒲郡・蓮田・柳川など。
ちなみに、地盤のよい地名としては、山、丘、台、高、林などがあります。
これは、水はけの良い高台であることが分かります。
地名には必ず、そこで暮らす人の生活の上で不可欠な意味があります。
だからこそ、長い間、災害と接してきた日本には『あぶない地名』があるのです。
せめて自分の住む所、あるいはこれから住もうとしている土地の名前がどんな意味で、
どういった場所なのかを知っておいて損はありません。
今回紹介した地名による災害リスクの判断は、ひとつの目安ですが、全ての地名が必ずしも地質によって決まっているわけではないのです。
結局のところ、その土地が本当に危険かどうかは、ピンポイントで地盤調査を我々のような専門家に依頼するのが最良の策と言えるのではないでしょうか。
また、地盤調査をする前に、その建築予定地が危険な土地かどうかを
知る方法あるのです!
そんなサービスも提供していますので、お気軽にお問合せ下さい。
その名は、「BIOSCOPE(ビオスコープ)」といいます。
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