ハイスピード工法の営業担当の坂上です。
地盤の良し悪しにも少し関連するネタとして、
地名から分かる自然災害の危険度についてお伝えします。
今年7月、記録的な豪雨が九州から本州までを襲い、
甚大な被害を出しました。
昨今の迫りくる自然災害からどのようにして身を守るか。
「地名」には、その土地の安全性を知る上でのヒントが隠されています。
古来の地名には、実は!
その土地の特徴や大災害の歴史が秘められていることが多いのです。
災害への備えの参考になるかもしれませんね。
『川』や『沢』『滝』『浜』のような水を連想させる地名は、
水害の被害を受けやすいことが表われていると考えられます
今回の記録的豪雨の被害地域で多く見られたのが
「瀬」のつく地名である。
土砂災害地では茨城県日立市「会瀬(おうせ)」、静岡県南伊豆町「市之瀬」、
静岡県掛川市「高瀬」、広島県尾道市「瀬戸田町」に
「瀬」がついている。長野県の孤立集落には木曽町「砂ケ瀬地区」がありました。
「瀬」とは、川の浅く流れているところを指すが、他にも意味があります。
「『瀬』は『狭い』に通じる漢字で、狭くなっている地域には、
流水が集中する可能性が考えられます。
今回の球磨川の氾濫では、上流からの水流が狭窄部で滞って
洪水になったとされ、『瀬』がつく地名も警戒が必要と考えられます」
ちなみに弊社のある大阪府で、「瀬」のつく地名を調べました。
まあまあありました。
地元茨木市では「玉瀬町」、「池の瀬町(寝屋川市)」、
「広瀬(羽曳野市)」、「長瀬(東大阪市)」、「高瀬町(守口市)」
河川が近くにない地域もありますので、必ずしも水害の
影響を受けるわけではないですが・・・
せっかくなので、調べついでに大阪府の「瀬」がつく地名の
地盤状況を調べてみました。
全部という訳ではありませんでしたが、ほとんどの場所で、
液状化危険地域であったということ。
あと、地盤状況は半分以上が改良が必要になるような地域でした!
その中でも地元の玉瀬町の情報を。
我々が提供するサービスで、近隣データから地盤の状況が分かる
「プレ地盤診断レポート【BIOSCOPE(ビオスコープ)】」
古地図とリンクしていて、過去の土地の状況が見れたり、
液状化リスクが色分けされていたりで、地盤調査をする前でも
情報収集が可能です!
特に、「~が丘」や「~台」、「自由」や「希望」といった
洗練されたイメージの地名でも、新興住宅地開発などで
古い地名がこれらの地名に書き換えられたケースがあります。
地名の由来を確かめることが、防災の手掛かりになるなあと
感じました。