六価クロムは人体に影響及ぼす物質です!

六価クロムはアスベストと並ぶ2大発がん性物質です。知らなかったでは済まされない危険が身近に潜んでいます。

六価クロムを体に吸収した時の症状には、鼻中隔穿孔、感作性皮膚炎、肺がんなどがあります。それぞれの症状は下記のようなものです。

鼻中隔穿孔 - 右の鼻の穴と左の穴の間壁の鼻中隔に穴が空く症状です。
感作性皮膚炎 - 強いかゆみを伴う小さな赤いブツブツが全身に出ます。ブツブツは だんだんとふくらみ、水ぶくれになり、皮疹が左右対象に出るというの も特徴です。また、悪寒や発熱などの全身症状を伴うこともあります。
肺がん - 気管支や肺胞から発生する悪性腫瘍の総称です。 タバコや化学物質が肺がんの原因になるとされ ています。腫瘍は肺の局所で腫瘤を作りさらには 隣接する臓器へ浸潤を起こし、様々な症状を引き 起こします。 リンパ節や、遠くの臓器に転移を起こし、最終的 には死に陥ります。

六価クロムはどんな地盤に発生するのか?

六価クロムは粘性土でよく発生します。山土に普通ポルトランドセメントというものを混合すると50%以上の確率で環境基準を超えて発生すると言われています。また、同じ粘性土でもローム質、陸源性の粘土(粘着度が高いもの)は出やすいと言われます。下記グラフをみると関東ローム層に代表される火山灰質土では大量に発生することが分かります。

大手ハウスメーカーなどの六価クロムの対策は?

大手ハウスメーカーでは六価クロム問題に対してセメントを使用する際に材料指定(六価クロム対策固化材の指定)をするなどの対策をしている会社もあるようです。しかし材料指定のものであっても六価クロムの発生要因が不明なため、完全にリスクは避けられません。事実、六価クロム対策固化剤のパンフレット記載の「取り扱い上の注意点」においても、溶出試験を行うことが勧められています。

施工後に六価クロムが基準値を超えて発生した場合

2003年に施行された土壌汚染対策法により、土地から汚染や埋設物が出た場合は、各都道府県知事から、それらの除去を命令される可能性があります。新築建築後でも、汚染などが発覚した場合は、せっかく建てた住宅を壊し、汚染を除去しなければいけないケースもあるようです。

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